MyEtherWallet(マイイーサウォレット)の使い方をマスターしよう!

イーサリアムやイーサリアムクラシック、さらにイーサリアム上で開発された仮想通貨を保管できるのが、MyEtherWallet(マイイーサウォレット)です。

公式サイトからパソコンを通じて利用でき、ウォレットの種類としては「デスクトップウォレット」に該当します。
※現在の所スマホからの利用はできません。

■MyEtherWallet (マイイーサウォレット) とは

MyEtherWallet(マイイーサウォレット)はデスクトップウォレットと呼ばれる種類です。
インターネットに接続した状態で利用しますが、パソコンをオフラインにすれば、ハッカーなどが侵入することはありません。
ウォレットのアドレス等を紙に印刷し、ペーパーウォレットとして利用することもできます。
もちろん紛失や焼失の恐れはありますが、セキュリティ上は最も強固なウォレットです。
仮想通貨取引所も、ウォレットの一つですが、多くの資産が集中する場所なので、犯罪者から狙われやすいウォレットでもあります。
2018年1月には、日本の仮想通貨取引所から、約580億円分の盗難されるという事件が発生し、多くのユーザーが被害にが出ました。
そのため、自分が管理できるウォレットが大きく注目されることになりました。

■利用開始がとても簡単

公式サイトにアクセス、言語を日本語を選択後にパスワードを入力するだけでMyEtherWalletウォレットを作成することができます。
人気の秘密はこの簡単さにあると言っても過言ではありません。

■イーサリアム系の通貨全てに対応

新しい仮想通貨は、9割以上がイーサリアムのスマートコントラクト機能を利用し、イーサリアムのプラットフォーム上で開発されたものです。
これらの通貨はERC20トークンと呼ばれ、MyEtherWallet (マイイーサウォレット)ではその全ての利用が可能です。
通貨によって利用できるウォレットは限られていますが、MyEtherWallet (マイイーサウォレット)の場合、ERC20トークンであれば、「カスタムトークンの追加」機能によって利用可能です。

■日本語に対応している

MyEtherWallet (マイイーサウォレット)が日本で人気があるのは、日本語に対応していることが挙げられます。
しかも、日本語以外にも全24の言語に対応しています。

イーサリアムなどのメジャーな通貨は多くのウォレットが開発・提供されていますが、 日本語対応しているウォレットはあまり多くないので、幅広い言語に対応していることがMyEtherWallet (マイイーサウォレット)
の人気につながっています。

■複数のデバイスからアクセスが可能

MyEtherWallet (マイイーサウォレット)は、いくつかの利用方法があって、

  • 口座情報を印刷してペーパーウォレットで保管する方法
  • 口座情報が記録されたファイルを記録媒体に保存する方法

複数のデバイスからアクセスすることも可能です。

■取引所のウォレットよりも安全

MyEtherWallet (マイイーサウォレット)は、仮想通貨を引き出すために必要な秘密鍵を、第三者のサーバーに保管しておらず、保管先はユーザー自身の端末です。
そのため、MyEtherWallet (マイイーサウォレット)がハッキングを受けたとしても、秘密鍵は盗まれることはありません。
秘密鍵は流出しないので、仮想通貨が流出するリスクが軽減されます。
その他の多くの場合、秘密鍵は取引所のウォレット内で保管するものです。
そのため、取引所がハッキングされてしまった場合、秘密鍵は流出してしまいます。
仮想通貨を長期間保管するなら、MyEtherWallet (マイイーサウォレット)を利用した方が安全であるといえます。

■ICO通貨を保管できる

仮想通貨のICOは、基本的にイーサリアムをベースとしたイーサリアムトークンが発行されています。
そのためICOに参加して購入したICO通貨は、ほとんどの場合MyEtherWallet (マイイーサウォレット)に保管することができます。
イーサリアムトークンはERCという規格によって仕様が統一されているため、MyEtherWallet (マイイーサウォレット)などで一括管理しやすい仕組みになっています。

■ハードウェアとの連携が可能

MyEtherWallet (マイイーサウォレット)には、ハードウェアウォレットと連携するシステムが備わっています。
ハードウェアウォレットは完全にオフラインで秘密鍵を保管するので、ソフトウェアウォレットよりも安全と言われています。
しかしハードウェアウォレットを無くしたりすると、仮想通貨が取り出せなくなるデメリットもありますので状況に合わせて上手く使い分けましょう。

copay・bitpay(コペイ・ビットペイ):ローカルウォレットの使い方マニュアル

copay・bitpay(コペイ・ビットペイ)とは?

「Copay(コペイ)」と「Bitpay(ビットペイ)」はBitPay社が開発したローカルウォレット。
対応端末はiOS/Android/PCと幅広く使える上に、スマホ版とPC版のデザインがほぼ同じなので、、一貫して管理・使用しやすいのが特徴です。

copay・bitpay(コペイ・ビットペイ)どちらも同じ会社が運用しており、どちらもほぼ同じような機能と操作性を兼ね備えています。

サービス内の案内は、日本語対応されていますが、iOSでも日本語対応をしていて多くの機能を兼ね備えているウォレットは「Copay(コペイ)」や「Bitpay(ビットペイ)」が有名と言えるでしょう。

■こんな方はcopay・bitpay(コペイ・ビットペイ)を利用すると便利

  • 利用の中心がビットコインの方
  • ウォレット初心者の方
  • 複数デバイスで共通アカウントを使いたい方
  • 共有ウォレットを使いたい方

■copay・bitpay(コペイ・ビットペイ)の利用方法

利用開始は驚くほど簡単です。
対応端末(ほぼどんな機種からでも利用が可能)から専用のアプリをインストールするだけで、後は画面の指示に従うだけです。

■仮想通貨の運用にウォレットが必要な理由

仮想通貨の運用を考えているなら、必ずウォレットを持っておくことは今や必須事項です。
ローカルウォレットは、自分の持っている端末に仮想通貨を保管します。
自分で管理がしやすく初心者の方でも扱いやすいのです。
取引所で仮想通貨を購入して、そのまま預けているという方も多いかとは思いますが、まだ記憶に新しい取引所の仮想通貨流出事件からも、自分の資産である仮想通貨はウォレットを使って自分で守る・管理するという、重要性が高まっています。

■copay・bitpay(コペイ・ビットペイ)の特徴

copay・bitpay(コペイ・ビットペイ)の特徴として、メリット・デメリットをご紹介します。

メリット①

iOS/Android/Windows/Macで使用可能で対応端末が多数ある

メリット②

ビットコイン、ビットコインキャッシュで利用可能

メリット③

日本語対応

メリット④

二段階認証にも対応でセキュリティに優れている

メリット⑤

マルチシグに対応している

メリット⑥

初心者でもすぐに使いこなせるので、ウォレットの入門として優秀

以上がメリットです。
デメリットを見ていきましょう。

デメリット①

現在は対応通貨が少ない

デメリット②

デビットカードの決済サービス(bitpay)は日本国内での利用ができない

■copay・bitpay(コペイ・ビットペイ)の入手方法

会員登録不要で無料でアプリを手に入れることができます。
アプリの設定だけで簡単にお手持ちのデバイスに仮想通貨のウォレットを作ることが可能です。
アプリのバックアップや復元に必要な「秘密鍵」「復元パスワード」を絶対に紛失しない、忘れない、他人に見られないように注意が必要です。

copay・bitpay(コペイ・ビットペイ)は、ローカル(PC/モバイル)ウォレットとしてとても優秀で、使い勝手も良く、人気があるウォレットですが、長期間、大金を仮想通貨として保管する場合は、リスクの分散のためにもハードウォレットとの併用をおすすめします。
PCやスマホはウォレット以外の目的でも使用するため、リカバリフレーズを用いて復元できるとは言うものの、故障や機種変更といったリスクがあります。
最近ではほとんどの場合、インターネットに常時接続されていますので、ハッキングリスクも少ないですが存在します。
ハードウェアウォレットは、専用端末なので保管時は完全にインターネットに接続されていない状態なので、ハッキングリスクがかなり低いのです。
また、使用頻度もさほど多くありませんので、劣化や故障のリスクも低くなります。
仮想通貨を長期で、そして大金を管理する場合は、ハードウェアウォレットを最低でも1台は持つようにしましょう。

Ledger(レジャー):ハードウェアウォレットの使い方マニュアル

Ledger Nano Sは、 フランスのLedger社が製造するハードウェアウォレットLegerシリーズです。
パソコンのUSB端子に接続することで、通貨を送金できます。
ちなみにウォレットとは、仮想通貨の管理に必要となる「秘密鍵」を保管する媒体で、仮想通貨取引所を利用している場合、「秘密鍵」の管理は仮想通貨取引所が行いますが、取引所を利用せず仮想通貨を自分で管理するときは、ウォレットを利用して自分で保管する必要があります。

■ Ledger (レジャー)の良い点

良い点①対応通貨が多い

対応する仮想通貨の数は1200種類以上で、この1台で多くの通貨を保管できる事です。
TREZORですと仮想通貨のリップルは保管できませんので、リップル用のハードウェアウォレットをもう1台用意する必要があります。
しかしLedger (レジャー)であれば、主要仮想通貨ビットコインやイーサリアムもリップルも1台で管理できますので、別のウォレットを用意する必要がありません。

良い点②強固なセキュリティ

ハードウェアウォレットは、インターネットと切り離して保管できるため、セキュリティを高く保つ事が可能です。
もしLedger (レジャー)自体を盗まれてしまっても、PINコードを入力しなければ通貨を移転することはできず、リカバリーフレーズを使う事で、別の端末から秘密鍵を呼び出すことができますので、紛失のリスクにも備えることができるのです。

良い点③複数のアカウントの使い分けが可能

Ledger (レジャー)では、同じ通貨において複数のアドレスを管理できます。

銀行口座で例に、複数の口座を管理できるということは、自分の分と家族分、個人と法人用の通貨を分けて管理するなど、使い方の用途が多数あるという事です。

■Ledger (レジャー)購入時の必須事項

非正規店からの購入は絶対にやめておきましょう!

Ledger (レジャー)は、正規店から購入しないと安全性を担保できないハードウエアウォレットです。

Ledger (レジャー)はリカバリーフレーズさえあれば別のLedger (レジャー)から秘密鍵を復元できてしまうのです。
悪意のあるLedger (レジャー)販売店がリカバリーフレーズを事前に控えておき、利用者の秘密鍵を入手して、資産を盗み出すことができてしまうということなのです。
購入しようとしているお店が悪意のある販売店かどうかを見極めることは難しいため、正規店から購入することをおすすめします。

■Ledger (レジャー)初期設定方法

Ledger (レジャー)の設定方法は、以下の手順で行います。

Ledger Nano S (レジャーナノS) 使用前の準備

  • PINコードの設定
  • リカバリーフレーズの書きとめ
  • Ledger Liveのインストールとデバイス選択
  • セキュリティチェック
  • パスワードの設定

説明書の手順と同じく、公式アプリのインストールを済ませておく必要があります。

またパソコンやスマートフォン、タブレットとの接続も可能ですが、パソコン以外の場合は別途接続※OTGケーブルを購入する必要があります。

※OTG
USB On-the-Go(以下OTG)は
USBデバイスをパソコンと接続することなく、USBデバイス同士やスマホとUSBデバイスを直接接続することができるUSBインターフェース規格になります。

上記OTGはLedger (レジャー)での利用も正式発表されていますので、パソコンをお持ちでないユーザーには有難い仕組みですね。

Ledger (レジャー)を日本の正規販売代理店で購入した場合、不明点をメールかチャットで問い合わせれば日本人スタッフが教えてくれるなど、サポート体制も万全なので、初心者の方にはおすすめです。

Trezor(トレザー):ハードウェアウォレットの使い方マニュアル

安全に仮想通貨の管理ができるハードウエアウォレットTREZOR(トレザー)とは?

TREZOR (トレザー)は非常に小さなハードウエアウォレットであり、近年では世界でも100カ国以上で標準的に使用されているウォレットです。

電源の必要がなく、USBでPCに接続するだけでブラウザからウォレットを利用でき、デバイス内に安全に保存された秘密鍵がその外に漏洩することもありません。

PCで入力される情報がウイルスやマルウェア、キーロガーで読み取られたとしても、物理的にデバイスと暗証番号とが揃わない限り送金することが不可能であるため、TREZOR (トレザー)を使うとビットコインを安全に保管・使用することができるのです。

さらにTREZOR(トレザー)には最新の暗号技術が使われており、そのソフトウェアは全てオープンソースとして公開されています。
それは、中身を監査することで、透明性を確保し、バックドアが存在せず、安全性を保証しています。

また、通常のビットコインアドレスと同様、シードの文字列を紙に印刷するだけでバックアップが可能であり、その文字列からいつでも別のデバイスにレストアすることが可能。

日本のamazon.co.jpでも購入可能ですが、あまりに安いものは中古品の可能性がある為、注意が必要です。
それは、中の仕組みを変えられている可能性がありますので、正規ルートでの購入をおすすめ致します。

■ TREZOR (トレザー)使い方

簡単か手順ですぐに利用可能です。

・専用のアプリをインストールする
(Windows、Mac OS、Linux、Android含むあらゆるOSで、使用する事ができます)
アプリインストール後はアプリの指示に従うだけです。

TREZOR (トレザー)を機器に接続し、パスワード、リカバリーコードの設定これが終了すれば使用可能です。

■TREZOR (トレザー)がおすすめである理由

『強固なセキュリティ』
数あるウォレットの中でもセキュリティが高いといわれているTREZOR (トレザー)の理由

■セキュリティ対策①秘密鍵

秘密鍵は、自分だけが知っているものであり、秘密鍵を持たずにコインを売買すごいることはできません。
ウォレットを使う場合は運営業者が管理をしますが、TREZOR (トレザー)はこの秘密鍵の管理が厳重であり、ユーザーにも伝える事はありません。

またハッカーなどによる構造の解析が難しいセキュリティとなっており、被害があったというニュースは現在の所ありません。

■セキュリティ対策②署名

暗号資産を送金する時に署名をする必要がありますが、署名をする事によりそのビットコインは誰が持っているものかどうかが分かるようになっています。
現金に名前署名する事はできませんが、暗号資産には署名が可能になったことにより所有者がわかる仕組みになっています。
署名をするには、秘密鍵の入力が必要ですが、トレザー(Trezor)は、秘密鍵を厳重に守る事によりこの署名を第三者から守っているのです。

トレザー(Trezor)は所有者にも秘密鍵を伝える事が無いので、ユーザーは送金時に毎回TREZOR (トレザー)に「〇さんに1BTCを送りたい」という旨の内容を送信します。
ユーザーは送金時に毎回TREZOR (トレザー)を通すシステムなので、所有者以外に情報が洩れる事がないのです。

■セキュリティ対策③ウイルス対策

ソフトウエア面でどれだけセキュリティを強固にしていても、パスワード等が、盗まれてしまわないか不安な面があります。
TREZOR (トレザー)では画面上だけでなく、端末から暗証番号を入力しなければ送金をする事はできません。

トークン管理のコールドウォレットにハードウエアのTREZOR (トレザー)があれば、安全に複数のウォレットと連携しながら管理することができます。
大事な資産を守ってくれるツールとしては、かなりお値打ちに感じるはずです。

手軽に持ち運べますが、紛失しやすいものでもあるので、端末の管理は個人で厳重にしておく必要がありそうです。